【ゲーム経歴書】魔法使いの夜 2021-07
全人類何も考えずにやってほしいゲームリストに新たな登録者が現れたぜ!!!
その名も『魔法使いの夜』!!!
プラットフォームはPC(DVD-ROM)で、発売は2012年8月10日(通常版)。
TYPE-MOON制作の全年齢PCゲームです。
ジャンルは伝奇ビジュアルノベルゲーム。
TYPE-MOON作品の色んな所に顔を出す蒼崎姉妹の原典とも呼べる作品です。
購入日は忘れもしない2020年の1月。
初回は我慢できたというか遠征行き過ぎて物理的に買えない状況だったけれど、この時期は買えたんですよ。だって遠征がどんどん減ってきてたし。そしてHF期間には行けなかったオノレ新コロ。
とはいえ本格的なプレイ期間は2021年3月20~3月28日。
買った時期が丁度大型RPGにハマってたこともあって、ちょいと後回しにしてたのだけれど、やろうと思ったらディスク読み込まないわパッチ当てなきゃだわ最終的にはサポートセンター問い合わせまでやらんといかんかったので、何やかんや時間かかりましたわね。
しかしこの作品ももう10年前の作品なんですね控えめに言ってヤバい(ヤバくない?)。
ストーリーとか世界観とか
舞台は1980年代後半のとある地方都市 三咲町
この街には『坂の上の洋館に二人の魔女が住んでいる』という噂があった。
その正体は現代に生きる魔女『久遠寺 有珠』と見習い魔法使い『蒼崎 青子』。
山奥のとある集落から転校してきた主人公『静希草十郎』は、転校先の生徒会長でもある蒼崎青子が魔術を行使する現場を見てしまう。
魔術を扱うものの原則は『秘匿』のため、目撃者は抹殺が基本。
彼女らに目を付けられた草十郎は、魔術行使の元凶となった彼女らの抱えるもう一つの騒動に否応なしに巻き込まれていく。
といったあらすじ。
実は月姫やFate/stay night、空の境界を製作してきたTYPE-MOON 、俗に言う型月作品の時系列上では最も古い作品となります。
とはいえ、厳密には同じ人物ではないので気持ち程度なのですが。
基本は魔術と魔法の違いを習い、魔術師の在り方を感じ、後の時間軸や型月世界の大本を理解するのに非常に有用な作品だと感じました。
TYPE-MOONに興味がなくてもやってほしい
Fateを始めとするTYPE-MOON作品をやっている人にとっては正当な後継者が使うガチの魔法が見れる機会でありそれだけで垂涎モノなんですが、この作品そこ抜きにしても滅茶苦茶面白いです。
80年代後半が舞台のため、スマホなんてもっての外。携帯電話すらありません。とはいえ高度経済成長期中のため、様々な事柄が過渡期であることが描写されています。
メインキャラクターのビジュアルこそ今風に見えますが、背景設定がとにかく懐かしい。CDはすぐに廃れるだろうとか、ね(笑)
ジャンルが”伝奇”なこともあり根底にあるのはダークな世界観です。特にシリアスなシーンではその傾向が強く出てはいるのですが、適度に挟まれる日常シーンやちょっと間の抜けたやりとりなどもあって、口触りは重すぎず。全体のテンポを損なうことなく読者の集中力も切らさない台詞構成はさすがの一言。
ゲームシステムがノベルゲームのため、難しい操作は必要なくオートスクロールも実装。今作では選択肢が番外編を除いて排除されているため、語られるテキストを咀嚼することのみに集中できます。ゲームというよりは字幕映画を見ている感じかな?
そこに秀逸なBGMが合わさって無限に読み浸っていたくなるほどの没入感。
何より、主人公たちの在り方に芯が通っていてカッコよくて見惚れちゃう。
ただの読み物としても最高峰の作品だと思います。
ちょっとSF系の作品読んでみたいとか、ボーイミーツガールが好きな人、ジュブナイル小説が好きな人。色んな好みの層に刺さる作品かと。
本当に楽しいからやってみんな。マジで買って。読んで。そして聴いてほしい。
終わりに
過去色んな型月作品やってきましたが、ここまで一気にやったのは初めてじゃなかろうか。
他の作品だとボリュームがえらいことになって最低でも一カ月くらいかかってたし。
とはいえ聞くところによると続きの構想はあるのだとか。
しばらくしたら魔法使いの夜2の発表もあるんじゃないでしょうかね。
具体的には10周年を迎える来年とかありそう。
………所でみなさん青子派ですか橙子派ですか。
いや、これ以上はよそう。
それでは次の記事でお会いしましょう。